戦後復興期の科学事情がわかる
「科学新聞」創刊当初記事のネット公開を開始弊紙「科学新聞」を日本の文化遺産と評価する(財)新技術振興渡辺記念会では、創刊当初の新聞のデータベース化事業に取り組んできたが、このほど昭和21年から22年分の記事データベース化を終え、9月14日から一般閲覧できるようインターネット上で公開しました。
昭和21年4月創刊の弊紙は、当時『科学文化新聞』の名称であった。今回公開した創刊当初2年間分の記事データベースでは、主要な新聞記事を現代文に翻訳して閲覧出来るようにし、その記事が掲載されている紙面本体の頁をPDFファイル画像で見られるようにした。現在インデックス化されている掲載記事数は2800以上で、記事検索のための4万7000以上のキーワードが登録されている。記事検索は全文検索、条件検索が可能です。掲載記事数は今後も増やしていく予定です(新聞の保存状態が悪く解読できず、翻訳した現代文に不明な点のあるのはお許しください)。 閲覧は本データベースにアクセスし、利用登録すれば誰でも可能です。
アドレスは http://kagakushinbun-database.com/
掲載記事見出しの一例を紹介すれば「宇宙線は癌の原因」「日本学術体制の改組」「世紀の夢成るか 日光、炭酸ガス、水から植物合成は可能か」「社説 日本婦人の知的水準」など、荒廃し情報不足であった戦後復興期には貴重な、当時の先端研究や日本の世相、科学界・学術界の動向が分かる、他メディアにはない興味深い記事が閲覧できる。こうした歴史をもつ弊紙について「昭和20〜30年代の科学新聞記事には、一般紙には載っていない科学技術関連記事が掲載されている可能性が高い」とする科学技術史の専門家の評価もある。